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合成樹脂用語集(試験・物性編)
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ニュートン流体  Newtonian fluid
@ ニュートンの法則に従う流動を“ニュートン流動”という。通常水,アルコール,ベンゼンなど低分子の液体はニュートン流動をする。
・なお,ニュートンの法則<ニュートンの粘性の法則〉は液体を平行な2枚の平面(層流)と仮定したときの流動の法則である。
A 高分子溶液とか溶解高分子はニュートン流動の挙動を示さず,非ニュートン流体と呼ばれる。
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ぬれ  Wetting
@ 液体と固体との付着現象で,両者の親和力が大きいときに,ぬれが大きくなり,ぬれの大小は接触角で判定される。
A 例えば,顔料と展色剤とを練合わせて塗料をつくるとき,ぬれが悪いと練りが十分に行われず,保存中に顔料が分離沈澱し易くなる。
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ネッキング  Necking
@ 高分子材料が固体状で延伸されるとき,全体が一様に延伸されずに部分的に行なわれ,その境界点が移動して最終的に延伸が完了する現象をいう。
A フィルム,モノフィラメント,延伸テープ,シートなどの製造で結晶性高分子材料のときに出現するごとが多い。
B 結晶性高分子の折りたたみ構造から分子鎖が解きほぐされてゆくためと解釈されている。引張試験などの実験室的試験片でも明らかに観察され,結晶化度の影響が大きい。
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熱変形温度  Heat distortion temperature
@ プラスチックの耐熱変形性(常温より高い温度領域での変形や,寸法変化に対する抵抗性)を示す。
A JISでは”荷重たわみ温度”という。
〈解説〉 試験法
・シリコンオイルを入れたオイルバス内で試験片に一定の曲げ荷重を加え,シンコンオイルの温度を徐々(2°C/分)にあげる。
・試験片の温度があがると試験片の曲げ変形量は大きくなるが決められた変形量(例, 0.25mm)に達したときの温度を測定し,これを“熱変形温度”とする。
・試験のときの曲げ応力(ファイバーストレス)は,プラスチックの種類や試験片の厚さによって,使いわけられている。(18.5又は4.6kg/cu)
B 値が大きいほど耐熱性が高いことを示す。
@ この試験方法は原理的にいえば,高温時における曲げ弾性率の測定をしているわけで,与えられた曲げ応力が異なれば,変形量も変動する。したがって,熱変形温度の表示としては必ず条件としての曲げ応力を付記する必要がある。
@ プラスチック材料を長時間連続使用してさしつかえない温度の判定はなかなかむずかしいが,ごく一般的にいえば,ポリスチン,ポリプロピレンなどの汎用樹脂の場合は熱変形温度より約20〜30°C以下とされている。
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粘弾性  Viscoelastisity
@ 粘性と弾性を兼ね合せた性質,例えば,つきたての餅に徐々に力を加えると粘度を示して流動し,急激な力を加えると弾性を示す。
A ポリエチレンなどのプラスチック材料も同様な挙動を示す。このように弾性と粘性の両特徴を合せた挙動を粘弾性といい,このような挙動を示すものを粘弾性体という。
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ノッチ  Notch
@ 物体の形状の一部で,一般に切欠きや切り込みの部分をいう。
@ プラスチック製品にも,衝撃に対して強いところと弱いところがある。例えば,肉厚が小さいところや鋭角的なへこみをしたところなど応力集中を受けやすい箇所があると,わずかな衝撃力で壊れることがある。このような現象を“ノッチ現象”という。
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ノッチ効果  Notch effect
@ 穴,みぞなどがある材料に応力を加えると,その集中効果によって強さが低下する効果をいい,“切欠き効果”ともいう。
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